Nested ESXiでvSphere with Tanzu on NSX-Tをやって陥る落とし穴10選 Part2 | by Tetsuya Isogai | Jan, 2021 | Medium medium.com
vSphere with Tanzu on NSX-Tの環境をNested ESXiでハマりながら作った記録。 過去二回にわたり概要とNSX-T編を紹介。前回ハマったこと①を紹介したので今回は②以降の今回は実際にハマったポイントをリストしていきます。今回はワークロード管理有効化編。 NSX-Tのセットアップが完了し、いよいよTanzuっぽい部分(SupervisorControlPlaneVMのデプロイ)をいざ進めようとすると、クラスターの検証の部分で以下のエラー。 Cluster domain-c8 is managed by vSphere Lifecycle Manager. It does not support Workload Management with NSX 正常な場合はCOMPATIBLEに表示されるが、INCONPATIBLEになる。(以下は正常な場合) 現状LifeCycle ManagerとNSX-TおよびvSphere with Tanzuは同時に利用できない。 https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/rn/vsphere-esxi-vcenter-server-7-vsphere-with-tanzu-release-notes.html 構築手順上特に意識してLifeCycle Managerを有効化してるわけではなかったが有効にしていたようだ(オイ)。普通にvSphereクラスタを構成した場合デフォルトは無効。 これはただクラスタで同設定を無効化すればよいという事ではなく実際には別クラスタを作ってホストを移行する…という手順が必要になった。(後に移行に失敗してクラスタ再構築)手戻り幅が大きいのでぜひご注意ください。 ちなみにワークロード管理を有効化する際にクラスタがIncompatibleになる場合の調査方法については以下に記載がある。 コマンドラインでの状況調査については以下(vCenter Server Applianceにrootログインして実行) これはNested ESXi界では有名な外側ESXiで仮想化支援機能を有効にしておく設定で、ESXiホストの /etc/vmware/config に vhv.enable = “true” を入れておくもの。今回適当にググって設定した結果古い設定情報(vhv.allow =”true”)で設定してしまい当該機能が有効になっていなかった。これによりSupervisorControlPlaneVMのデプロイに失敗することになる。これはSupervisorControlPlaneVMだけでなく、vSphereクラスタを構成する際に自動でデプロイされるvCLSも同じ理由で失敗する。vCLS自体はDRSを機能させるために必要な機能なので、Tanzuの構築まで直接的に関係することではないが、序盤でvCLSがデプロイできなかったらちゃんと原因を取り除いておくのが吉。 ワークロード管理有効化時のダイアログで、マネジメントネットワークの設定の中でDNS Search Domainsを指定する箇所がある。 こちらはOptionalと表示されているが実際は設定しないとエラーになる。 対処は単純にSearch Domainsを入れて再デプロイ。 対処は単純なのだがこの状況に至るまでの切り分け(デプロイは正常だが時間がかかっているのか何か問題があって進まないのか)がなかなか難しい。基本はこちらのマニュアルにあるようにvCenterにrootログインして /var/log/vmware/wcp/wcpsvc.logのログをtail -f で監視するしかない。 このログも大量に出力されるので見るのも辛いので以下に気を付けると良いかも。 次回はvSphere Pod/Tanzu Kubernetes Cluster編です。
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